【そら】 07
「ごめん……」
「良いから。もう良いから帰れよ」
「でもっ……なんで拓海君は、学校に来ないの?」
「は? んなの何でも良いだろ。早く帰れ」
「ねえ、それしか言う事出来ないの? 帰らないよ、私は」
「何で―――」
「だってッ……拓海君に、学校に来てほしいの」
何か、趣旨がだいぶズレちゃったけど……
ま、いっか。
「菜緒は?」
「私、そろそろ帰らなきゃ。塾行かなきゃなんないから」
「そっか。ごめんね、つき合わせちゃって。ありがと。ばいばい」
「うん、こっちこそごめん。ばいばい」
菜緒は帰っていった。
「ねえ、拓海君。どうして学校に来ないの?」
「……言いたくねえ」
「言ってよ」
「言わない。絶対に」
「何で言ってくんないの!?」
「部外者だからだよ、てめえが」
部外者……。
そうだけど。
そりゃ、そうだけど。
「帰ってくれよ!」
怒鳴る拓海君。
「明日、学校に来てくれるって約束したら……帰ってあげる」
私はそういうった提案をしてみた。
「はいはい、分かった分かった。早く帰れ」
半ば適当に拓海君は言った。
「じゃあ……帰ります」
私は拓海君の家を後にした。
明日、本当に来てくれるのか不安になりながら。 |