『雨傘』 <第@話>
『あぁー・・・もぉ最悪。』 その日は課題忘れで居残り&先生の手伝いをしたあげく、見事に傘までを忘れ 一向にやむ気配が無い雨に溜め息をついていた。 『別にさぁ、風邪ひいて勉強できなかったんだし?傘は壊れてたから持ってけ無かったし?これでまた風邪引いたらどーすんだよ・・・。』 近くの公園で雨宿りしながらブツブツ言っていたら、 『コレ、使いますか?』 後ろから声がした。 『ぇッ?あ!いえ!!結構です!』 声をかけてくれたのは見知らぬ男の人だが、身なりはきちんとしていて、顔も整っている美少年だった。
ヤバっ・・・惚れそ・・・。
『そうですか?また風邪を引いてしまったら大変でしょう?』 『え。何でそれを・・・ッ』 美少年はにこー。と笑っている。 『・・・・・聞いちゃいました?』 『聞いちゃいました。』 『ぅッ・・・。いやそうなんですけど・・・。あなたに悪いし・・・。』 『別に僕は!!すぐそこの家ですから!じゃぁ!』 『え?あッ・・・ちょッ・・・!』 名も知れぬ美少年は傘を置いて行ってしまった・・・。 チェックの柄の傘を置いて。<続く> |